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むし歯を放置するリスクとは?早めの受診が大切な理由

むし歯を放置するリスクとは?早めの受診が大切な理由

目次

歯の痛みが気になる方へ、放置せずにご相談ください

奥歯のむし歯を「忙しいから」と後回しにしていませんか。冷たいものがしみる、時々ズキッとするといった症状は、むし歯が進行している場合があります。本記事では、むし歯を放置することで生じうるリスクを、進行度ごとに整理しました。むし歯の進行による変化について解説します。

この記事の要点まとめ

  • むし歯は段階的に進行し、痛みが消えても回復しているとは限らない
  • 口腔内の状態が全身の健康に影響を与える場合がある
  • 早期に相談するほど治療の選択肢が広がり、費用や通院回数の負担を抑えられる傾向がある

むし歯を放置するとどうなる?進行度合と受診を検討したい目安

むし歯は自然に元の状態へ回復することは基本的になく、放置するほど進行する傾向があります。ご自身の症状がどの段階にあるかを知ることが、判断への近道です。

【C0〜C2】冷たいものがしみる・時々痛む初期から中期の状態

C0はエナメル質表面の脱灰状態で、痛みはほとんど感じません。C1はエナメル質内にとどまるむし歯で、自覚症状の乏しい段階です。C2まで進むと象牙質に到達し、冷たいものや甘いものがしみたり、食事中に一過性の痛みを感じたりします。この段階であれば、歯を削る量をできるだけ抑えた治療を選択できる可能性があります。しみる症状を「そのうち慣れる」と流さず、早めに確認しておきましょう。

【C3〜C4】強い痛みや症状の変化に注意

C3は神経(歯髄)まで細菌が届いた場合、何もしていなくても痛みが続くことがあります。ところが数日〜数週間経つと、痛みがふっと消えることがあります。これは治ったわけではなく、神経に大きなダメージが及んでいる可能性があります。C4まで進むと歯冠部が崩壊し、根の中で膿が溜まって炎症が広がっていくこともあります。

むし歯を放置した場合に考えられる影響

むし歯を放置した場合に考えられる影響

むし歯を放置した影響は、お口の中だけにとどまらない場合があります。お口の中の細菌が増えることで、全身へ影響を及ぼす場合があります。

お口の健康と全身の健康との関連

根の先に膿が溜まった状態を放置すると、細菌が血管内へ入り込むことがあります。むし歯が進行すると、お口の健康だけでなく全身の健康との関わりについても研究が進められています。口腔内の慢性感染は、全身の健康とつながっているといわれています。

鼻づまりや頭痛を引き起こすことがある「歯性上顎洞炎(歯が原因の副鼻腔炎)」

上の奥歯の根の先は、鼻の横にある上顎洞(副鼻腔の一種)とごく近い位置にあります。上顎の奥歯のむし歯を放置していると、根の先の炎症が上顎洞へ波及し、「歯性上顎洞炎」を招くことがあります。慢性的な鼻づまり、頬の痛み、頭の重さ、膿のような鼻汁といった症状は、歯が原因となっているケースもあります。原因となっている歯の治療が必要となる場合があります。

歯科医院が苦手・忙しい方へ!受診をためらう気持ちを和らげる治療の工夫

「痛いのが不安」「叱られそう」といった気持ちから受診を先延ばしにされる方は少なくありません。ためらう気持ちを和らげるために、当院ではさまざまな工夫をしています。

「痛みが不安」に寄り添う麻酔の工夫(表面麻酔・極細麻酔針など)

麻酔注射そのものの痛みを軽減する工夫が進んでいます。歯ぐきの表面に塗る表面麻酔で針を刺す感覚を和らげ、極細の針と電動麻酔器で薬液をゆっくり一定圧で注入することで、痛みをできるだけ抑えられるように取り組んでいます。表面麻酔や極細の針、電動麻酔器を用い、麻酔時の痛みへの配慮を大切にしています。

「お口の状態が気になって受診しづらい」という患者さまを温かく迎える姿勢

当院では初診時のカウンセリングに加え、検査結果に基づくカウンセリングも行っており、患者さまお一人おひとりに合った治療計画をご提案しています。完全個室のカウンセリングルームでプライバシーにも配慮していますので、お口の状態や不安をお話しいただきやすい環境です。

治療費・治療期間の比較とどうしても行けない時の応急対応

早期治療と放置後の治療では、費用も通院回数も変わってくる傾向があります。金銭面と時間面の両方から、早めの受診が負担軽減につながる理由を整理していきます。

むし歯の進行による治療の違いと負担の変化

C1〜C2程度の初期のむし歯では、比較的少ない通院回数で治療が完了する場合があります。一方で、むし歯が神経まで進行すると根管治療が必要となり、治療期間や通院回数が増えることがあります。また、歯の欠損が大きい場合には被せ物や抜歯後の治療が必要となるケースもあり、選択する治療方法によって費用や治療期間は異なります。治療にかかる費用や通院回数は、お口の状態や治療内容、保険診療・自費診療の選択などによって異なります。むし歯は進行するほど治療が複雑になる傾向があるため、症状が気になる場合は、早めに歯科医師へ相談することをご検討ください。

突発的な強い痛みに襲われた際の応急対応と控えたい行為

どうしてもすぐに受診できない場合、市販の鎮痛剤を用法用量に従って服用し、頬の外側から冷たいタオルで軽く冷やすと痛みが和らぐことがあります。控えたい行為は、患部を指や舌で触る、熱いお風呂で長湯する、飲酒する、患部側で強く噛む、といった血流を促進する行動です。これらは炎症を悪化させる可能性があります。あくまで一時的な対応ですので、翌診療日には受診をご検討ください。

抜歯となった場合の選択肢

抜歯後の治療というと、インプラント・ブリッジ・入れ歯が一般的ですが、条件が揃えば「歯牙移植(自家歯牙移植)」という選択肢もあります。使っていない親知らずを、抜歯した部位に移植する方法です。ご自身の歯を活かせる点が特徴で、条件(親知らずの形態や周囲の骨の状態など)が合えば保険適用となる場合もあります。すべての方に適応できるわけではないため、CT検査による十分な診査・診断が必要となります。なお、移植後もメンテナンスの継続が長期的な安定に大切です。

※本記事は一般的な情報をもとに作成しています。症状や進行には個人差があるため、気になる症状がある場合は歯科医師へご相談ください。

よくあるご質問

Q1. 痛みが消えたのですが、もう治療しなくても大丈夫でしょうか?

A. 痛みが消えたのは治ったのではなく、水面下でむし歯や根の先の炎症が進行しているケースもあるため、早めの相談をご検討ください。

Q2. 10年以上放置していて、受診しづらいと感じています。

A. どのような状態であっても、患者さまを責めることはありません。当院では完全個室のカウンセリングルームでプライバシーに配慮しながら、まずはお話をお伺いします。

Q3. 忙しくて何度も通えません。短期間で治療できますか?

A. お口の状態によっては、治療計画を工夫することで通院回数を調整できる場合があります。ご希望の通院ペースを事前にお伝えいただければ、可能な範囲で計画をご相談いたします。

Q4. 麻酔が苦手です。痛みを抑える方法はありますか?

A. 当院では表面麻酔、極細の針、電動麻酔器を使用し、麻酔時の痛みに配慮しています。不安な点は事前にお伝えください。

川越 智仁

歯科医師


ヨクシオ歯科箕面萱野

院長

川越 智仁

▶ 監修者プロフィール

経歴
2018年 大阪歯科大学 卒業
2019年 医療法人翼翔会入社
2022年 安岡デンタルオフィス梅田医院 副院長就任
2026年 ヨクシオ歯科箕面萱野開院 院長就任