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歯周病と全身疾患の関連を、40代・50代・60代の健康課題と結びつけて解説

歯周病は、歯ぐきの腫れや出血だけの病気と思われがちですが、近年では糖尿病や心血管疾患など、全身の病気との関係が注目されています。
ただし、歯周病があるからといって、必ずこれらの病気を発症するわけではありません。
大切なのは、歯周病との関連が指摘されている病気について正しく知り、毎日の口腔ケアと健康管理に取り組むことです。
本記事では、歯周病と糖尿病・心血管疾患などの関係や、リスクを抑えるためにできる対策を、40代〜60代の方に向けて解説します。

 

歯周病と全身疾患はなぜ関係するの?

歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症が長く続くことがあります。また、歯ぐきの細菌が一時的に血液中に入り込む場合もあります。
こうした炎症や細菌の影響が、体のさまざまな場所に関係する可能性があると考えられ、糖尿病や心筋梗塞などの病気と歯周病の関係について、さまざまな角度から検討が進められているところです。
糖尿病や心筋梗塞などには、食生活や運動不足、喫煙、年齢、遺伝など、さまざまな要因が関係しています。また、40代以降は、これまでの歯垢(プラーク)や歯石の蓄積に加えて、生活習慣や持病などの影響が重なり、歯周病が進行しやすくなる場合があるので注意が必要です。

 

歯周病と関連が報告されている全身疾患

糖尿病

糖尿病と歯周病は、お互いに影響し合うことがあると考えられています。
糖尿病になると、体の抵抗力が低下したり、傷が治りにくくなったりする場合があります。そのため、歯ぐきの炎症が悪化し、歯周病が進行しやすくなることもあるのです。
一方、歯周病が進行すると歯ぐきの炎症が長く続き、この炎症が血糖値のコントロールに影響する可能性も指摘されています。
糖尿病がある方は、血糖値だけでなく、歯ぐきの腫れや出血など、お口の状態にも目を向けることが大切です。健康診断で血糖値やHbA1cを指摘された方は、歯ぐきに気になる変化がないか確認してみるとよいでしょう。

メタボリックシンドローム・肥満

歯周病と肥満やメタボリックシンドロームとの関係についても、関連性が検討されています。
肥満や歯ぐきの炎症があると、体の中で炎症が起こりやすくなる可能性があります。その結果、血糖値の管理に影響することも考えられるでしょう。
また、歯周病が進行して歯を失うと、硬いものを食べにくくなることがあります。食べられるものが変わり、食生活や体重に影響するケースも少なくありません。
歯ぐきのケアに加えて、バランスのよい食事や適度な運動など、日々の生活習慣を整えることも意識したいポイントです。

心筋梗塞・脳梗塞など

歯周病は、心臓や血管に関わる病気との関連も指摘されています。
歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症が長期間続くことがあります。このような慢性的な炎症が、動脈硬化などに関係する可能性があると考えられているのです。
しかし、歯周病だけが心筋梗塞や脳梗塞の原因になるわけではありません。
高血圧、糖尿病、コレステロール、喫煙、年齢など、さまざまな要因が発症に関係します。
そのため、歯ぐきのケアだけでなく、健康診断を受けることも重要です。血圧や血糖値、コレステロールなどを確認し、身体全体の健康状態を管理していきましょう。

骨粗しょう症(特に閉経後の女性)

閉経後は女性ホルモンの減少によって骨密度が低下しやすくなります。このホルモンの変化は、骨だけでなく、実は歯ぐきの状態にも影響する可能性があるのです。
ただし、歯周病の進行には、歯周病の原因となる細菌や歯垢(プラーク)、喫煙、糖尿病など、複数の要因が関係しています。
閉経後の女性は骨密度の変化だけでなく、歯ぐきの腫れや出血などお口の変化にも注意を払うようにしましょう。

60代以降で気をつけたい誤嚥性肺炎・認知機能

歯周病は、誤嚥性肺炎や認知機能の低下・認知症との関係も注目されています。
高齢になると飲み込む力が低下し、唾液や食べ物が気管に入りやすくなることがあります。お口の中の細菌が多いと、誤嚥性肺炎につながる可能性もあるため、毎日の歯磨きや定期的なクリーニングでお口を清潔に保つことが大切です。
また、歯ぐきの炎症が長く続くことや、歯を失って噛む機能が低下することと、認知機能の低下との関係も研究されています。
ただし、歯周病が認知症を直接引き起こすことが確定しているわけではありません。どちらも年齢や生活習慣など、さまざまな要因が関係するため、今後の解明が待たれる分野です。

 

歯周病と全身疾患のリスクを抑える4つの方法

歯周病と全身疾患の関連が気になる方は、まずは日々の口腔ケアと全身の健康管理を見直してみましょう。

1.毎日の歯磨きで磨き残しを減らす

「どれだけ磨き残しを減らせるか」が重要です。

  • 歯と歯ぐきの境目を意識して、やさしく磨く
  • 磨く順番を決めて、磨き残しを減らす
  • 力を入れすぎない
  • 自分に合った歯ブラシや磨き方を歯科医院で確認する

歯磨きの方法に不安がある方は、歯科衛生士から自分のお口の状態に合ったブラッシング方法を教えてもらうとよいでしょう。

2.歯ブラシだけでは落としにくい汚れを除去する

歯ブラシだけでは、歯と歯の間に汚れが残りやすいため、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が大切です。

  • デンタルフロス
  • 歯間ブラシ
  • 必要に応じた口腔清掃用具

歯ぐきが下がって歯と歯の間に隙間ができてきた方は、歯間ブラシが適している場合があります。特に、40代以降は、自分のお口の状態に合った歯間ケアを毎日の習慣にすることが大切です。
※関連記事:歯間ブラシとフロスどっち?出血や隙間広がりを防ぐ3つの選択基準

3.生活習慣を見直す

歯周病は、喫煙や食生活などの生活習慣の影響を受けることがあります。
以下のような習慣を心がけましょう。

  • 禁煙
  • バランスのよい食事
  • 十分な睡眠
  • ストレス管理
  • 適度な運動
  • 糖尿病がある場合は、医師の指示に従って血糖コントロールを行う

歯周病のケアと全身の健康管理を別々に考えるのではなく、健康診断の結果や持病も含めて、自分の健康状態を総合的に見直すことが大切です。

4.定期的に歯科医院で歯周病のチェックとケアを受ける

セルフケアだけでは、歯石や自分では気づきにくい歯周ポケットの奥の汚れを十分に管理できないことがあります。そのため、定期的に歯科医院を受診し、歯周病の状態を確認してもらうことが重要です。
歯科医院では、必要に応じて、

  • 歯周病の検査
  • 歯石除去
  • クリーニング
  • ブラッシング指導
  • 歯周病の進行度に応じた治療

などを行います。

歯周病や全身疾患に関するよくある質問(FAQ)

Q. そもそも、なぜ歯周病になるのですか?
A. 歯周病は、お口の中に溜まった歯垢(プラーク)に潜む歯周病菌が主な原因です。特に40代以降は細菌に対する免疫機能が低下しやすくなるため、発症・進行のリスクが高まります。毎日の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期的なクリーニングでプラークを溜めないことが大切です。
Q. 歯周病を放置すると全身疾患になりますか?
A. 歯周病があるからといって、必ず糖尿病や心血管疾患などの全身疾患を発症するわけではありません。しかし、歯周病と全身疾患には関連があることが報告されています。お口の健康を守ることは全身の健康維持にもつながるため、歯周病を放置せず、適切な口腔ケアと定期的な歯科受診を心がけましょう。
Q. 糖尿病などの持病がある場合、どのくらいの頻度で歯医者に行くべきですか?
A. 受診頻度は、お口の状態や歯周病の進行度、血糖コントロールの状況などによって異なります。一般的には3か月ごとの定期管理が目安ですが、歯周病が進行している場合は1〜2か月ごとの受診をおすすめすることもあります。詳しい受診間隔は、歯科医師や歯科衛生士にご相談ください。
Q. 歯医者を受診するとき、糖尿病などの持病はあらかじめ伝わっていますか?
A. いいえ。歯科医師が患者さまの持病や服用中のお薬を自動的に把握しているとは限りません。初診時の問診票や診療時に、糖尿病などの持病や服薬状況を必ずお伝えください。事前に情報を共有することで、麻酔や治療内容の調整、必要に応じた内科との連携など、安全に配慮した歯科治療を受けることができます。

 

【箕面萱野駅5分】歯周病の検査・治療を受けるならヨクシオ歯科箕面萱野へ

歯周病があるからといって、必ず糖尿病や心筋梗塞などの病気になるわけではありません。
一方で、歯周病とさまざまな病気との関係は明らかになりつつあり、お口の健康を保つことは、体全体の健康管理を考えるうえでも大切です。
「歯ぐきから出血する」「糖尿病があり、お口の状態が心配」「歯周病をできるだけ進行させたくない」「将来のために今からしっかり予防したい」という方は、一度、お口の状態を確認してもらうことをおすすめします。
ヨクシオ歯科箕面萱野では、歯周病の検査や治療、定期的なメンテナンスまで、お口の状態に合わせた診療を行っています。
また、進行した歯周病には、歯周組織再生療法(エムドゲインなど)を含む専門的な治療にも対応。歯を支える組織の回復を目指すことで、状態によっては自分の歯を残せる可能性もあります。
まずは現在のお口の状態を知ることから始めてみませんか?お気軽にご相談ください。

この記事の監修医師
YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA 歯科医師
川越 智仁
みなさんは歯医者に行くタイミングはどのような時ですか?痛みが出た時や検診のためなど、さまざまだと思います。しかし、痛みが出てからの治療は歯を削る量が増え、費用もかさみます。そうなる前に検診に来ていただければ、早期に対処でき、大切な歯と健康を守ることができます。ご来院された方には笑顔と幸せをお届けできるよう、丁寧な対応を心がけています。