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歯がしみる原因は知覚過敏だけじゃない|放置のリスクや治療法も解説

冷たいものを飲んだり食べたりしたとき、歯がしみたことはありませんか?
「たぶん知覚過敏だから、すぐに治るだろう」と放置してしまう方は、少なくありません。 しかし、歯がしみるということは、お口の中に何らかの異常が発生しているというサインです。
実は、知覚過敏だと思い込んでいた症状の裏に、進行した虫歯や歯周病が潜んでいるケースは非常に多いです。最悪の場合、歯を失ってしまうこともあるのです。
この記事では、「歯がしみる」原因から、治療法や自宅でできる予防ケアまで詳しく解説します。大切な歯を長く守るために、ぜひ参考にしてください。

 

なぜ歯がしみるの?「しみる」感覚の正体とは?

「歯がしみる」ときは、象牙質(エナメル質の内側にある、少し柔らかい層)が露出している状態です。健康な歯であれば、一番外側にあるエナメル質や歯ぐきが守っているため、冷たいものや温かいものによる刺激が神経まで届くことはありません。
しかし、何らかの理由でエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がったりして「象牙質」が露出すると、冷たさや熱さなどの刺激が象牙細管を通って神経へ伝わります。これが、「しみる感覚」の正体です。

 

歯がしみるのはなぜ?主な原因は6つ

歯がしみる原因は、主に6つ考えられます。ご自身の症状に当てはまるものがないか確認してみましょう。

原因① 知覚過敏

知覚過敏は、エナメル質が薄くなったり、歯ぐきが下がり歯の根元が露出したりすることで、歯の内部の神経に刺激が伝わり、しみたり痛みを感じたりすることです。
冷たいものや甘いものを食べたとき、歯ブラシの毛先が触れたとき、寒い日に外出したときなどに症状が出やすいです。歯がしみる症状は、比較的すぐにおさまります。
原因として、強い力でのブラッシング、歯周病、歯ぎしりや食いしばり、酸性の強い食べ物や飲み物の飲食などが考えられます。
知覚過敏について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
その症状はもしかして知覚過敏かも? 
歯がしみる主な原因は?虫歯?それとも知覚過敏? 

原因② 虫歯

虫歯は、歯の表面のエナメル質が溶けて、象牙質や神経に達することで痛みを引き起こす病気です。
虫歯は、初期段階では痛んだりしみたりすることはほとんどありません。しかし、虫歯が重症化すると、小さな刺激にも反応しやすくなります。
最初は、冷たいものや甘いものがしみるだけですが、さらに進行すると、温かいものもしみます。最終的には、何もしなくても激痛を伴うようになるのが特徴です。

原因③ 歯周病

歯周病は、歯を支える骨(歯槽骨)や歯ぐきが炎症を起こし、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともある病気です。
主な症状は、歯ぐきの赤みや腫れ、出血や口臭などです。歯周病が進行すると、歯ぐきがだんだんと下がっていき、通常は歯ぐきに隠れているはずの歯根部が露出します。
歯根部にはエナメル質が存在せず、象牙質がむき出しの状態のため、冷たい水や風が当たるだけで、強い「しみる」症状を引き起こすのです。
歯周病について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
歯周病の症状とは?よくあるサインと進行段階をわかりやすく解説 – 大阪大東市や住道駅で歯科医院をお探しなら、ヨクシオファミリー歯科へ 
歯周病の要因を徹底解説|生活習慣病・ストレス・全身への影響と予防法 

原因④ 歯の亀裂(ヒビ)や欠け

交通事故やスポーツでの打撲、硬いものを噛んだ衝撃、あるいは日常的な歯ぎしり・食いしばりの負担によって、歯の表面に目に見えないほどの微細なヒビが入ることがあります。
ヒビの隙間から冷たい刺激や細菌が象牙質へ浸入すると、噛んだ瞬間や冷たいものを口にしたときに「痛い・しみる」と感じやすいです。

原因⑤ 治療後の一次的な刺激

「先日、虫歯の治療をしたばかりなのに歯がしみる」というケースもあります。これは、虫歯を削った際の刺激や、詰め物・被せ物(金属など)の熱伝導によって、一時的に神経が過敏になっているからです。
多くの場合、数日から数週間で、自然と治まっていきます。また、ホワイトニング治療後に一時的に知覚過敏が起こることもあります。

原因⑥ 酸蝕症

酸蝕症(さんしょくしょう)は、酸性の飲食物や胃酸などにより歯のエナメル質が溶かされる病気です。エナメル質が薄くなると象牙質が露出し、冷たいものや甘いものがしみるようになります。柑橘系や炭酸飲料の過剰摂取などが原因で、酸蝕症になることがあります。 

 

 放置は危険!「ただの知覚過敏」だと思い込むリスク

「しみるけれど、ただの知覚過敏だから、もうすぐ治まるでしょ…」と放置してしまうのは大変危険です。自己判断で治療を先延ばしにすると、以下のようなリスクにつながる可能性があります。

リスク① 「進行した虫歯」を見逃す

知覚過敏だと思って放っておいたら、実は、虫歯ができていたというケースは多いです。さらに恐ろしいのは、「放置していたら、いつの間にか痛みが消えた」というパターンです。
これは、虫歯が治ったわけではありません。虫歯が進行して、歯の神経が死んでしまい感覚を失っただけです。虫歯を放置すると、最終的には抜歯が必要になる可能性が高いです。

リスク② 歯周病が進行し、健康な歯が抜け落ちる

歯ぐきが下がって歯がしみる場合、原因が歯周病であれば、事態は悪化する一方です。歯周病は「サイレントディジーズ(静かなる病気)」と呼ばれ、痛みがないまま歯を支える骨を溶かしていきます。
「しみる」というSOSを無視し続けると、最終的には歯がグラグラになり、ある日突然ポロリと抜け落ちてしまうこともあります。

リスク③ 治療費用や通院期間が増大してしまう

症状が軽いうちに歯科医院を受診すれば、詰め物を1回入れるだけ、または薬を塗布するだけで治療終了になることも少なくありません。治療費用も、数千円程度で済みます。
しかし、放置して神経の治療(根管治療)や抜歯が必要になると、通院回数は何倍にも増え、被せ物やインプラント、入れ歯などの多額の治療費が発生することになるでしょう。

 

【原因別】歯科医院での治療法

歯科医院では、患者様一人ひとりの「しみる」原因を正確に突き止め、適切なアプローチを行います。主な治療法は、以下の通りです。

虫歯の治療

中度の虫歯であれば、神経を残せる可能性が高いです。虫歯になった部分を丁寧に削り取り、歯科用プラスチック(コンポジットレジン)を詰めるか、型取りをして金属やセラミックの詰め物(インレー)を装着します。
一方、重度の虫歯で神経まで進行している場合は、神経を取り除く「根管治療(こんかんちりょう)」を行うことが一般的です。根の中を消毒・密閉した上で、土台を立ててクラウンなどを被せます。

根管治療について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
根管治療は痛い?処置が必要なサインや痛みを和らげる方法も徹底解説 
根管治療治療後の症状はいつまで続く?原因と再治療の目安を紹介 

知覚過敏の治療

歯がしみる症状がひどい場合は、露出している歯の根を薬剤でコーティングしたり、歯科用プラスチックのレジンで埋めたりする治療を行うことがあります。

知覚過敏が歯ぎしりや食いしばりが原因の場合、就寝時に装着するマウスピースを作ることもあります。

歯周病の治療

歯周病により歯がしみる場合、歯周病の治療が必要です。歯周基本治療では、歯周ポケットの深さをスケーリングやルートプレーニングで、歯の表面や歯ぐきの溝(歯周ポケット)に溜まった歯垢や歯石を除去します。症状が改善できた場合は、治療終了です。

歯周基本治療だけでは症状が改善されない場合、歯周外科治療に進みます。歯周外科治療とは、歯ぐきを切開して奥にある汚れを取り除いたり、失われた骨を再生させる専門治療のことです。治療後は、定期的なメインテナンスを受けます。

歯周病の治療について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
歯周病は改善できる?進行段階別の症状は?治療方法とセルフケアも解説 – 大阪大東市や住道駅で歯科医院をお探しなら、ヨクシオファミリー歯科へ 

 自宅でできる!予防とセルフケア

歯科医院での治療と並行して、日頃のセルフケアを見直すことで「しみる」症状の再発や悪化を予防することが可能です。

ブラッシングの「力加減」と「磨き方」を見直す

歯ブラシを握るときは、手のひら全体で力任せに握るのではなく、力を入れすぎないようにしてください。鉛筆を持つときのように優しく握ることで、余計な圧力がかからなくなります。 
磨くときは、毛先を歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに優しく動かしましょう。毛先が柔らかいタイプの歯ブラシを選ぶのも効果的です。

知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏が原因で、歯がしみる場合、知覚過敏用の歯磨き粉を選ぶとよいでしょう。知覚過敏用の歯磨き粉は、薬局やドラッグストア、歯科医院などで購入可能です。効果を実感するまでに少なくとも2週間〜1ヶ月程度はかかるので、継続して使用するのがポイントです。

酸性食品の摂り方に注意する

炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、お酢、ワインなどの酸性が強い食べ物・飲み物は、エナメル質を軟らかくする傾向にあります。ダラダラと飲食するのを控えるようにしましょう。飲食後は、水でお口をすすぐようにすると効果的です。

 

歯がしみる症状に関するよくある質問(FAQ)

Q. 歯がしみるのは、すべて知覚過敏ですか?
A. いいえ。歯がしみる原因は知覚過敏だけではありません。虫歯や歯周病、歯の亀裂、酸蝕症、治療後の一時的な刺激など、さまざまな原因が考えられます。自己判断せず、症状が続く場合は歯科医院で原因を確認することが大切です。
Q. 歯がしみる症状は、放置しても大丈夫ですか?
A. 「知覚過敏だから」と自己判断して放置するのはおすすめできません。虫歯や歯周病が原因の場合、気づかないうちに症状が進行する可能性があります。特に、症状が長く続く、痛みが強くなる、温かいものもしみるといった場合は、早めに歯科医院を受診しましょう。
Q. 歯がしみるとき、自宅でできる対策はありますか?
A. 歯ブラシを強く当てすぎない、知覚過敏用の歯磨き粉を使用する、酸性の飲食物を長時間だらだら摂取しないなどの対策があります。ただし、これらは症状を和らげるためのセルフケアであり、虫歯や歯周病などが原因の場合は歯科医院での治療が必要です。

 

歯がしみるときはSOSのサイン!放置せずヨクシオ歯科箕面萱野へ

冷たいものや温かいものがしみるとき、「一時的な知覚過敏だろう」と自己判断するのは危険です。実は、虫歯や歯周病などのリスクが潜んでいる可能性が高いのです。
歯がしみる原因は、一つではありません。まずは、歯科医院を受診して、歯がしみる原因を特定しましょう。
ヨクシオ歯科箕面萱野では、患者様一人ひとりのお悩みやご希望に寄り添い、最適な治療プランを提案します。治療中の痛みと不安にも、こまやかに配慮します。
歯がしみる症状が気になる方は、お気軽にご相談ください。専門医による正確な診断とケアで、ストレスなく美味しく食事を楽しめるお口を取り戻しましょう。
箕面市の歯医者ヨクシオ歯科箕面萱野 

この記事の監修医師
YASUOKA DENTAL OFFICE UMEDA 歯科医師
川越 智仁
みなさんは歯医者に行くタイミングはどのような時ですか?痛みが出た時や検診のためなど、さまざまだと思います。しかし、痛みが出てからの治療は歯を削る量が増え、費用もかさみます。そうなる前に検診に来ていただければ、早期に対処でき、大切な歯と健康を守ることができます。ご来院された方には笑顔と幸せをお届けできるよう、丁寧な対応を心がけています。