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うちの子、低舌位かも?放置するとどうなる?特徴や改善方法を解説

お子様の「口をポカンと開けている」「滑舌が悪い」「くちゃくちゃ食べる」などの症状が気になったことはありませんか?それは、低舌位が原因かもしれません。
私たちは、普段あまり舌の位置を意識することはないですが、舌が正しい位置にない状態が続くと、お子様の歯並びや顔立ちに悪影響を及ぼす恐れがあります。
この記事では、低舌位の特徴や放置によるリスク、改善する方法などについて解説しています。お子様の症状が気になる方は、ぜひご一読ください。

 

低舌位とは

 

低舌位(ていぜつい)は、舌が通常の位置よりも低いところにある状態のことをいいます。 通常、舌は上顎に触れていますが、低舌位になると、舌が上顎に触れず口の底に落ちています。
主な原因は、口周りの筋力不足や口呼吸の習慣などです。このほかにも、指しゃぶりや頬づえなどの癖、猫背、やわらかい食事が中心の食生活なども、原因の一つです。
正常な状態は舌全体が上顎に吸い付いている状態で、気道が空いており息がしやすくなっています。舌の筋肉は全体的に上がっていて、顎下が引き締まっているのが特徴です。
一方、低舌位は舌が上下の歯の間に挟まっている状態のため、舌が気道を圧迫して息がしづらくなっています。また、舌の筋肉は全体的に下がっており、顎下がたるんでいるのが特徴的です。

 

うちの子、もしかして低舌位?特徴は7つ

 

低舌位の特徴は、主に以下の7つです。お子様に当てはまるものがあったら、低舌位の可能性があります。

口がポカンと開いている

お子様が口がポカンと空いている「お口ポカン」になっていたら、要注意です。舌が下の位置にあると、気道の上に舌がのるため、気道が狭くなりがちです。そのため、口を常に開けることで気道を確保して口呼吸をするようになります。
発音や滑舌が悪い
低舌位は舌の筋力が弱く、上顎の口蓋に舌をつけることが難しいといわれています。さ行・た行・ら行など口蓋に舌をつける発音が難しく、舌足らずな話し方になるお子様も少なくありません。

舌の両側にギザギザの跡がある

低舌位の場合、舌を下の前歯の後ろに押し付けることが多いので、舌の両側にギザギザの跡が付いていることがあります。お子様の口内を観察して、舌の両側にギザギザの跡があるか確認してみてください。
くちゃくちゃ食べる
低舌位は、舌が下がっている分口元の筋肉が緩む傾向にあるため、食事するときもお口ポカンの状態になりやすいです。これにより、空気が漏れて、クチャクチャという音が出てしまうのです。

口呼吸が多い

低舌位は口を閉じていると、下がった舌により気道が圧迫されやすいです。そのため、口を開けて気道を確保すること、つまり口呼吸によって呼吸が楽になるといわれています。
しかし、口呼吸になると口の中が乾燥しやすくなり、虫歯や歯周病になりやすいです。さらに細菌やウイルスが喉に入りやすいため、風邪を引きやすいのも、低舌位の特徴といえるでしょう。
むせやすい
低舌位は舌の筋力が弱っている状態なので、舌を口蓋につけて飲み込むことが苦手です。通常、舌は食べ物をまとめて喉へ送りこむことができますが、低舌位になると食べ物を食道に上手に送り込むことができず、むせてしまうのです。

 

いびきが出やすい

低舌位は、口を閉じると舌が喉の奥に落ち込むので、気道が狭くなる可能性が高いです。そのため、気道を広げようと口呼吸になり、就寝中いびきが出やすくなります。

 

低舌位を放置するとどうなる?

低舌位を放置すると、お子様の歯並びが悪くなったり顔立ちが変わったりする恐れがあります。自然と治るかもと放置せず、まずは小児歯科を受診することをおすすめします。

歯並びが悪くなる

低舌位は舌が低い位置にあるため、上顎が適切に成長できない状態です。その結果、上顎が小さくなり、上下の歯に過剰な負担を与えてしまったり歯が並ぶスペースが不足して歯並びが悪くなるのです。
具体的には、

  • 上の歯が外へ傾く出っ歯(上顎前突)
  • 下顎が前方に成長しやすい受け口(下顎前突)
  • 上下の歯がかみ合わない開咬

などの症状が出る可能性があります。

アデノイド顔貌(アデノイドフェイス)になる

低舌位により口呼吸が習慣化すると、顔立ちにも影響が及びます。私たちの鼻と喉の間には咽頭扁桃というアデノイドがありますが、このアデノイドが大きくなった顔のことをアデノイド顔貌(アデノイドフェイス)といいます。
アデノイド顔貌の主な特徴は、以下の通りです。

  • 口が常に半開き
  • 口元が突出している
  • 顎と唇の境目が不明瞭
  • 鼻の下が長く見える
  • 上唇が薄く、顎が小さい
  • 顔全体が縦長で平面的
  • 上顎より下顎が引っ込んでいる

アデノイド顔貌になると、見た目が気になってしまうお子様も多いですが、歯並びの悪化、虫歯や歯周病になりやすい、いびきをかきやすいなどさまざまなリスクにもつながる可能性が高いです。

 

低舌位を改善する方法

 

お子さんが低舌位とわかった場合、早めに改善することが重要です。まずは、口腔筋肉機能療法(MFT)で舌の筋肉トレーニングを行う方法が一般的です。


MFT(口腔筋機能療法)

MFTとは、低舌位や口呼吸、指しゃぶりなどが原因で、歯並びや噛み合わせが悪くなったときの治療法の一つです。舌や口周りの筋肉を鍛えるトレーニングにより、舌や唇の位置を正しい位置に整えます。
さらに、食べ物を正しく飲み込む方法も学び、舌の悪い癖を改善することが可能です。MFTは小児歯科でも指導しますが、家庭でも毎日トレーニングを行う必要があります。
トレーニングには、スポットポジションやポッピング、ガムトレーニングやあいうべ体操などがあります。

スポットポジション

スポットとは、舌の正しい安静時の位置のことです。上顎の前歯の裏側に、少し膨らんだ部分があると思いますが、そこがスポットです。スポットポジションでは、スポットに舌先を置く感覚を身に付けます。やり方は、以下の通りです。

  1. スポットを指先やアイスの棒などのスティックで触って5秒キープ
  2. スティックを離して、舌先でスポットに触れて5~10秒キープ
  3. この動作を5~10回繰り返す

ホッピング

ホッピングは、舌の正しい使い方を学ぶトレーニングです。このトレーニングを継続して行うことで、舌全体を上顎に吸い上げる感覚が身に付きます。ホッピングのやり方は、以下の通りです。

  1. 舌の表面全体を上顎に吸い付くように持ち上げる
  2. そのまま、口をゆっくりと大きく開く
  3. 舌を上顎から勢いよく離したら、「ポン」と音を鳴らす
  4. この動作を10~15回繰り返す

ガムトレーニング

ガムトレーニングは、名前の通りガムを使ってトレーニングする方法です。

  1. ガムを左右の歯で均等に噛む

  2. 舌を使ってガムをボール状に丸める

  3. 舌の中央にガムをのせる

  4. 上顎の中央に3秒押しつけて、薄く広げる

  5. ガムを上顎に押しつけたまま、つばを飲みこむ

ポイントは、硬めのガムを噛むことと左右均等に噛むことです。1日3分以上を目安にしてください。毎日行うことで舌の機能が回復し、舌周りの筋肉の力が強くなります。さらに、舌の位置が正しい位置に戻り、顔のバランスも整ってくるでしょう。

あいうべ体操

あいうべ体操は、舌の筋肉を鍛える体操です。やり方は簡単で、「あー」「いー」「うー」「べー」の口を順番に作るだけです。「べー」のときは、舌を思いっきり前に出すことを意識しましょう。1日30回を目安にしてください。

 

矯正治療

お子様の低舌位が歯並びにも影響を及ぼしている場合、小児歯科で矯正治療を受けることが望ましいです。矯正治療を行うことで歯並びを整うだけでなく、顎の健全な成長を助けて、永久歯が正しく並ぶスペースを確保できます。
一般的に、マウスピース型矯正装置を使用することが多いです。小児用のマウスピース「プレオルソ」や「マイオブレース」を装着して、口呼吸から鼻呼吸に改善し、舌が正しい位置に収まるように促します。
マウスピースの装着は、1日1時間と夜間就寝中のみでよいケースがほとんどで、抜歯そして治療後の保定装置(リテーナー)も不要です。原因から根本的に改善するので、歯並びが後戻りする心配は少ないでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 低舌位は自然に治ることがありますか?
A. 成長とともに改善するケースもありますが、口呼吸やお口ポカン、舌の癖が習慣化している場合は、自然に改善しにくいことがあります。低舌位を放置すると、歯並びや噛み合わせ、顔立ちに影響を与える可能性もあるため、気になる症状がある場合は早めに小児歯科へ相談することをおすすめします。
Q2. 低舌位は何歳頃から気をつけたほうがよいですか?
A. お口ポカンや口呼吸、滑舌の悪さなどの症状は、幼児期から見られることがあります。特に、乳歯列が完成する3〜6歳頃は、お口周りの癖や筋肉の使い方が歯並びに影響しやすい時期です。早い段階から舌の位置や呼吸の状態を確認することで、将来的な歯並びの悪化を予防しやすくなります。
Q3. MFT(口腔筋機能療法)は自宅だけでも改善できますか?
A. 軽度の場合は、ご家庭でのトレーニングが改善につながることもあります。しかし、間違った方法で続けると十分な効果が得られないこともあるため、まずは歯科医院で舌の状態や歯並びを確認してもらうことが大切です。歯科医院で適切な指導を受けながら、毎日継続してトレーニングを行うことで、より効果的な改善が期待できます。

 

お子様の低舌位で悩んでいたらヨクシオ歯科 箕面萱野へ

舌の位置は、歯並びや発音、顔立ちにも影響を与えます。お子様が低舌位だった場合、早めに正しい位置に舌を戻すことで、歯並びの悪化やアデノイド顔貌などを防ぐことができます。お子様の症状が気になる方は、いつか治るかもと放置せずに、小児歯科を受診しましょう。
ヨクシオ歯科 箕面萱野では、「話す(Tell)」「見せる(show)」「やってみる(Do)」の3ステップで、お子様が納得してから治療を行います。痛みの少ない治療を心がけ、お子様1人ひとりのペースにあわせて診療を進めるので、ご安心ください。
当院は、「歯医者さんは楽しいところ」と思っていただけるような雰囲気づくりを大切にしており、キッズスペースも完備。診療室には、保護者の方も一緒に入っていただけます。お子様の低舌位で悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。